コラム

コタッキー社長のブログ★創業の原点

2019/06/23

アグリマス代表のコタッキー社長こと小瀧です。

今日は、弊社創業の原点を振り返るというテーマで、「健幸TV」を始めるきっかけとなったデイサービス事業「東京マルシェ池上」についてお話ししたいと思います。

デイサービスのランチはお弁当対応をしている事業所さんも多いと聞きますが、「東京マルシェ池上」では、「無農薬の産直野菜」「出汁からとった暖かいお味噌汁」「管理栄養士による献立作り」という点にこだわった「手作りランチ」にこだわっています。お野菜を豊富に使い、切り方や食感などにも配慮しています。

それは元々当社が、産直八百屋からスタートし、

「タベルコト」

「ウゴクコト」による

「薬に頼らない本物の健康」を目指しているから。

介護の事業に進出した際、自分の親と同世代の方々が利用してくださる中で、「自分の親にも食べてほしいと思えるものを提供していこう!」という想いがまずありました。食材を自分たちで選び、その場で調理して出来立てのものを食べて頂く、その形が一番その想いに沿ったものでした。

起業前に、信州小諸で農村交流キャンプ事業、「エコキャンプビレッジ」をやっていたんですね。

そこで地域の生産者と一緒に、無農薬の野菜を作り食べるという交流会を行っていたのが、アグリマスの原点です。

では、なぜそういった活動を始めたかといいますと、この頃は、金融資本主義のどまん中で、自らの生活を顧みずに、仕事に追われ、体調を崩し、激烈サラリーマン生活を続けていました。そんな中、自分の身心のバランスもとりたいと思うように。

同時に、仕事に追われ忙しい中で結婚することも難しいような若者を多く目の当たりにしてもいた中で、

都会での暮らしをしながら、心と体をリフレッシュできるような、そういったライフスタイルを模索していました。

そして週末は農村交流をしてはどうかと、趣味で始めたのが全ての始まりです。

この活動を続けていくうちに、自分の体調や精神面でまず変化が出てきました。

都会で仕事に邁進するものの忙しい日々、でも週末は自然の中で仲間と共に土に触れ身体を動かす時間を作る。

健康な精神は健康な肉体に宿り、その基本はやはり、

「タベルコト」

「ウゴクコト」

である、という意識が強くなってきたわけです。

「東京マルシェ池上」ではこだわりランチの前に、認知症予防を目的とした様々な運動プログラム、つまり「ウゴクコト」を行っています。

ランチタイムが近づくにつれ、調理場は下ごしらえから味付けに入るわけで、運動中に色々な香りが漂ってきます。

香りにつられてお腹が空いてくる中でも、体操にも集中し、そしてランチタイムを迎え、「いただきます」という流れです。

みんなで一緒に体操で体を動かし、「今日のランチは何かしら?」とワクワクしながらランチタイムを迎える。

「ああ、この香りはこれだったのね」などという会話をしながら、皆さんで囲む「食事の場」が好き、というご利用者様のお声をよくいただきます。

食卓を囲むご利用者様の笑顔を見ていると、

「タベルコト」「ウゴクコト」による、コミュニケーションの場の提供こそが、

本当の介護予防につながると確信するようになりました。

「ウゴクコト」については、保険外サービスとして「健幸TV」というサービスをスタートさせています。

これは、日々、デイサービスで行われている認知症予防を中心とした様々な運動ブログラムを、インターネット配信で全国の施設へお届けするというサービスです。ここで配信されているプログラムを、ご利用者様同士のコミュニティ作りのためのツールとして活用していただき、介護予防につながるシニアのコミュニケーションの場が地域に一つでも多く広がるように。

そんな思いを持って、「健康TV」事業は始まりました。

最後にもう一つ。

これまで様々なことにチャレンジしてきましたが、

今にして思うと、金融も農業も、全てがバランスの元に成り立っているので、そのバランス感覚が一番大事だと感じています。

ですので、

地方と都会をつなぎ、

地方の「もの」と都会をつなぎ、

そして地方の「人」と都会をつなぐ。

そんな橋渡し役として、バランス感覚の上にたった社会の仕組みづくりを、会社としても行っていきたいと考えています。

事業の効率化もとても大切な面ではありますが、それらを目指す一方で、

我々は地域密着の中小企業として心のこもったサービスを提供していけるように、これからも邁進していきます。